KiCAD V6その3

いろいろ情報を漁っていたところ、文字コードをUTF8にするオプションが有ることを発見。コントールパネルの「時計と地域」→「地域」→(管理タブ)と辿っていくとUnicode対応というチェックがあります。ベータと書いてあるのが気になりますが、デフォルトで用意されているのだからと、チェックを入れて再起動。再度vcpkgの作成に挑戦します。

文字コード変更

その結果は大成功で、止まることなく進行していきます。嬉しいことにネイティブ環境なので、当たり前ですがVM環境下より早い。途中でlibiconvだったかがエラーになっていたのだけど、全体として停止せずに進んでいるので必要無いってことなんだろうか? これは後でどう影響するか気になります。まぁ実行する前にもう一度構築してみますかね。

さてVM環境下ではかなりの時間を要したvcpkgの構築、どの程度で終わるのか楽しみだ。

16:55追記

外出から戻ってきたら終わってました。所要時間は2.8hとのことですから2時間50分ほど。VMの時は7時間以上だったので大幅短縮です。buildもこの調子だと嬉しいな。

2月13日追記

vcpkgが更新されていたので、gitで取り直して更新。途中sqlite3の処理でエラーになったけど、再度実行したら止まることなく実行中。なんだったかな?

KiCAD V6その2

メインフィールドであるFedoraにRawideではありますが、正式に6.0が来たのでソースをチェック。いつもの所にお馴染みのnewstroke_font.cppを発見。ならばと早速ファイルを入れ替えてrebuild。結果は予想通りで、全部の文字を確認したわけではありませんが、ざっと見た範囲では幅の問題が解決しています。

と言うことは、Windows側でもまだRebuildはやる価値ありということで、再びがさごそ。
しかしMsys利用のWinbuilderは対応が5.12で止まっています。PKGBUILDの中身をいじれば良いのでしょうが、正規に提供していないということは何か問題があるんだろうと思わせます。

ならば丁度よいと思い英語環境のユーザーを追加してVisual Studio利用での作成に挑戦。
しかし、vcpkgの処理中にwxPythonの文字コード問題が発生してエラー停止。CP1251でも結果は一緒です。
普通に日本語環境で試した時と同じ結果で、使用言語を英語にしただけではベースの文字コードが変わらないので問題は解決しない模様なんだけど、全体の文字コードベースをUTF8にする方法が有るらしいので、いったんそちらを試してみますか。

それにしてもこのsh●tなパッケージを使い続けている理由が分からないなぁ。ベースのpythonでもV2からV3への移行で大問題が発生しているので個人的には関わりたくない言語です。とは言え人気が有り、高校の情報の授業でのプログラミングの題材として利用されていのをよく見かけますので、とっつきやすいんでしょうかね。

と言うわけで、またMSから英語版Windows11の開発環境イメージを落としてきてそちらの環境で試してみましょう。

Kicad 5.1.12再挑戦その4

折角の英語環境があるので、Msysでの構成にも挑戦してみましたが、豪快にMsys2の環境生成で失敗。なんとかのバージョンがとか、シグネチャがとか多数文句が出ます。

これは言語環境では無く、そもそも引っ張ってくるMsys2のバージョン違いが問題なんでしょうけど、別世界から引っ張ってるのでしょうかね。とても謎。いつも言っているように、元の開発者グループがどうやってパッケージを生成しているのか本当にわかりません。

5.1.12についてはこれで一段落かな。次はLinux側で作業しますか。それ以前にLinux環境を再構築しなくてはならないので、少し面倒だな。

Windows再インストール

自宅に持ち帰ったPCの調子が良くありません。謎のプチフリーズが多発するし、他にもなにか不安定。まぁ、HDD-SSD(A社)-HDD-SSD(B社)とイメージコピーで来ているので、構成的に無理が発生しているのかも。

なので思い切って再インストールすることにします。まぁいまだとPCの中身もだいぶ減っているのでバックアップも楽だしね。

11/18 追記
クリーンインストール自体はさほど時間もかからずに終了。しかしライセンス認証のためにMSのアカウントと紐づけした時にDesktopやMyDocumnetなどがOneDirve上のフォルダー設定にされてしまい、解除できない。(移動できないフォルダーがあるとかなんとか)
旧のデーターはまだ残したままなので、今晩にでも再インストールしなくちゃ。
それにしても、どこでそんな設定になったのやら。お節介で迷惑な仕様だ。

PC更新

自宅PCが壊れてから、うだうだとしていうるうちに4か月が経とうとしています。

もちろん情報収集をしてどうするか検討はしていましたが、どうも今一つ。ところが半導体不足は未だに解決しないし、さらにシリコン単結晶の不足とか、基板製造に不可欠な銅箔の値上がりなど不穏な話ばかり。さらには急激に円安が進んでしまい、ほとんどが輸入品であるPCの価格にも影響することは必至です。
これ以上待っていても良いことは起きそうにないので、見切りをつけて新規に1台注文しました。いわゆるゲーミングPCって奴ですが、まともなチップセットを使用したMBを使って構成しているのがゲーミングPCだけってご時世なので仕方が有りません。安いビジネス用を謳うPCだとH510か良くてB560で、せっかくi7を導入する意味が半減します。今回はH570使用。X299だのZ590だとかなり高価になるので、このあたりが良い線と思われます。
ゲーミングPCと言っても、まぁ巷によくあるような「色とりどりの照明がきらめく」なんてことは無いので言わなければゲーミングPCとは気づかれないでしょう。

当初はAMDのCPUと思っていましたが、どうもゲーム以外での成績がパッとしません。またCPU自体のTDPが105Wと冷却が大変なことが判明したので没。結局はi7-11700に決定。内蔵ビデオ機能無だと若干安くなるのですが、ビデオカードが壊れた時の保険として「内蔵ビデオ機能付き」を選択。またCPUクーラーも標準で良いかと思いましたが、PCの置かれる環境が過酷(汗)なので、ヒートパイプ式の高性能品をおごります。
その他としてはメモリーを32Gbに、ビデオカードは最安のNvidiaのGTX1650としてメモリー代を捻出。タイミングよくキャンペーンをしていたので、SSDを+1k円で倍容量にできました。システム用にM2で1TB、ストレージ用にSATAで今までの2TBをつけてやれます。

ビデオカード以外はほぼ最新かつ上級でまとめられました。今どきのビデオカードは高級品だと単品で200k円を超えてくるので、とても手が出せるものではありません。ゲームするわけでもないので、普及価格帯で十分。これだってたぶん現在使用中のAMD RX550よりはかなり性能が上がっていると思われますし。

キーボードも更新したので、なんだかんだで予算を30%ほど超過してしまいました。しばらく節約生活しなくては…
来週末は職場PCでの引っ越し大会になりそう。今から準備しておかないと。

KiCad 5.1.10 PKGBUILD

新しい版が出たようなので久しぶりにPKGBUILD。いつものように関係ファイルを用意して作業開始。
しかし、いつものようにエラー多発で散々でした。

まず最初のトライアルではmsys2の何かのプロセスが暴走してしまったようで何をやってもエラーとなる上に復旧しなくなりました。仕方がないのでWindowsの再起動からやりなおし。

2回目の試行ではuctr64が無いと怒られます。msys2_shell.cmdを実行して端末画面を出して、pacman -Syとすることでこれは解決するらしいので試してみると確かに解決します。これだったら最初から(初回のPKGBUILD実行時に)解決しておいてほしいな。
さらに3回目の試行では今度はclang64のmirrorlistが無いとか。環境整備はこっちの知ったことではないんだがと思いつつも、解決しないと先に進めませんのでmsys64/etc/pacman.d/にあるmirrorlist.ucrt64をコピーしてmirrorlist.clang64にrename。さらに中身の/ucrt64を全部/clang64に書き換えて再試行。
4回目ではclang64のdatabaseが無いと怒られます。再度pacman -Syを実行することで作成はされるんですが、2回目の時に実行したpacman -Syで作成されなかったのはなんでかな… つくづく底意地の悪い仕様ですね。

ここまでやってようやく環境が整ったようでbuild作業が始まります。しかし最後の最後で今度は、

==> パッケージを作成 "mingw-w64-x86_64-kicad-git"...
  -> .PKGINFO ファイルを生成...
  -> .BUILDINFO ファイルを生成...
  -> .MTREE ファイルを生成...
  -> パッケージの圧縮...
==> 作成完了: mingw-w64-x86_64-kicad-git r22369.a8672dd2f9-1 (2021年05月05日 16時07分57秒)
=> WARNING: You don't have the required toolchain installed for mingw32.
=> WARNING: To install it run: 'pacman -S mingw-w64-i686-toolchain'
==> エラー: Cannot find the strip binary required for object file stripping. 

と言う訳でtoolchainを導入せよとのことなので、pacmanから実行。そういえば5.1.9の時もそんなエラーが出ていたなと思い出しましたが、進歩が無いですね…

それよりも r22369.a8672dd2f9って何だよと言う訳で再度PKGBUILDの中身をチェック。例によってノーマークの場合はnightly-buildとなる模様です。
これだとなんかねと言う訳で再度ディレクトリ内を探してPKGBUILD-STABLE-5.1が5.1.10のためのファイルであることを確認したのでこれをPKGBUILDにrenameして再度トライ。

今度はソースパッケージをgit cloneした後のMD5SUMチェックで引っ掛かります。さすがに腹が立ったので全部のMD5SUMチェックを’SKIP’に変更してチェックしないようにして再実行。ようやく最後まで進行してパッケージが生成されました。

しかし、出来上がったのはmsysへのインストールパッケージである.zstファイル。必要なのはWindows用のインストーラーパッケージなので、まだ完了ではありません。
よくよく画面を見ると、

==> 作成完了: mingw-w64-i686-kicad-git 5.1.10_1-1 (2021年05月06日 08時49分54秒)
-- Success 0: cd "C:/kicad-src/msys64/home/Owner/MINGW-packages/mingw-w64-kicad-git" && export CARCH=x86_64 && TERM=vt220 makepkg-mingw -s --noconfirm
CMake Error at KiCad-Winbuilder.cmake:346 (message):
  Unable to extract major and minor version string

となっていて、まだ何かエラーがある模様。情報が少なすぎでどこをどうしたらよいのやら… まぁもう少しだな、週末頑張ろう。

KiCAD5.1.9 PKGBUILDその3

とりあえず途中経過。今回はビルドの途中でコンパイルエラーになってしまい。最後まで行きません。
何だろうな… VCPKGではうまく行っているので納得が行かない。wx云々って出ていたので、そのへんの何かのバージョンがVCPKGでやった時と違っているのかも。

それにしてもニトログリセリン並に繊細過ぎる…

KiCAD5.1.9 PKGBUILDその2

前回何もせずに実行したら変な感じに完了してました。が、よく見るとバージョンがr20783.d70cebcd62で、違和感だらけ。

よくよく見たらこれはNightly Buildって奴で、目的のものとは違います。

いくつか並んでいるPKGBUILDファイルの中身をチェックしてPKGBUILD-STABLEが5.1.9を生成するためのファイルと確認しました。なので、もともと有ったPKGBUILDファイルをPKGBUILD.nightlyに変更し、PKGBUILD-STABLEをコピーしてPKGBUILDにリネームして再度make_x86_64.batを実行。

途中経過ですが、5.1.9のソースを引っ張ってきているのでどうやらこちらが正解の模様。始まるまでの段取りに時間がかかってるので、その隙に手動でnewstroke_font.cppをコピーして始まるのを待ちます。もしこれ日本語フォントが使えるようになっていれば結果オーライなんですが、どうなりますことやら。

KiCAD5.1.9 PKGBUILD

少し時間が空いてしまったけど、とりあえずパッケージの作成に再挑戦。

PKGBUILD関係のファイルの置き場所がgithubからgitlabに移動しているので、そちら側から最新のwindows関係を取り出し。場所はhttps://gitlab.com/kicad/packaging/kicad-win-builderとなります。

例によってcmakeをインストールしてパッケージ生成に必要となる処理系やライブラリなんかのダウンロード開始。cmakeのインストール時にpathを追加するのオプションが出ますので、追加を忘れないようにすると後々楽です。またmsys2なんかも新たにインストールされますので、pkgbuildをするつもりの人は、最初からこちらの手順で進める方が無駄が無くてよいでしょう。

どうせ一発では通らないだろうと思ったので、とりあえずmake_x86_64.batを実行。あれこれ大量にダウンロード&インストールされます。
で、しっかりお約束のエラーで停止。一発目は各種更新を有効化するための自爆でした。
なので、再度make_x86_64.batを実行。またしてもなにやら更新を取り出しているので、もう少し行ったり来たりしそうな感じ。

まだmakefileにfontの入れ替え指示なんかも追加していないので、まだまだ先は長いぞっと。
まぁゆっくり楽しみましょう。

2/7 16:20追記

ログによると13:11には作業終了の模様。ただし、何かが不足していて最終のパッケージ生成には至らなかったとか。

==> 作成完了: mingw-w64-x86_64-kicad-git r20783.d70cebcd62-1 (2021年02月07日 13時11分34秒)
=> WARNING: You don't have the required toolchain installed for mingw32.
=> WARNING: To install it run: 'pacman -S -mingw-w64-i686-toolchain'
==> エラー: Cannot find the strip binary required for object file stripping.

ということで、msysのコンソールからpacman -S -mingw-w64-i686-toolchainとやるとエラー。-mingw64云々ってオプションは知らんよと。はてと思いpacmanの説明を読んだら、どうも2個目の-は不要の模様。
pacman -S mingw-w64-i686-toolchainとやったら無事にあれこれが入りました。が、これだとi686だけだよなと気になったので、念のためにpacman -S -mingw-w64-x86_64-toolchainも実行します。

あとは再度makeの実施。さてどうなるかな。

2/7 21:00追記
今度は無事に終了しましたが、完成物がどこにあるのか見当たらない(笑)。まぁ特に何かしなくてもパッケージが生成されることが分かったので良しとしましょう。
次はfontファイルの入れ替えをして日本語フォント対応パッケージを生成しなくては。
これが本番だからね。

KiCAD 5.1.4日本語フォント対応

新しい版が登場しました。マイナーチェンジなので気にするなという意見も有りますが、やはり新しい奴には気を惹かれます。

例によってFedora版はFontファイルを入替えてrebuild成功。で、次はWindows版だというわけで作業。5.1.0の時の話を参考にしたのですが、謎の状態になったので一旦全部削除してやり直し。

とりあえず素の状態だとどうなるのかが気になったので、あえて何の変更も加えずに作業開始。Fedoraのrebuildに比べると大分に時間がかかりましたが、どうにか終了しています。

早速起動してみましたが、あれこれのdllが無いぞと苦情が… Logを見ると結構な数のdllが不足の模様。なので無変更で作成できるほど甘くはないことが判明した次第。
作業時間が不足したので、ここまでで中断中。

それにしても驚いたのが必要となるディスクスペース。ほぼLinux環境を新たに作成する雰囲気で、全体で40GBほども消費してくれます。細かいファイルが多くディレクトリも多数、しかも深く掘られているので消すだけでもかなりの時間を要します。もうちょっと簡潔に出来ないものかと思うんですが… これだからVS上でなんとかしようともがく人たちが出てくるわけです。
今の所成功した人は居ないようですが…