ふと気がついたので、昨年1年で読了した書籍の一覧。順については適当と言うことで… 9月まではまったく時間が取れなかったので、実際には9月からの3カ月分です。
まずは辻田真佐憲氏の「ふしぎな君が代」、「日本の軍歌」、「大本営発表」、「空気の検閲」。これだけ見ていると軍国主義者と思われそうですが、そんなことは全くなくて、あの時代のトホホな実情が見えたりします。また余り突っ込んだ内容の本が無い分野での本で、なかなか面白かったです。
NHKスペシャルの「福島第一原発1号機冷却『失敗の本質』」、「福島第一原発事故 7つの謎」。NHKは御用放送と揶揄される事が多く、実際政治報道や社会報道は死んでいますが、まだドキュメンタリー部門は頑張っているようです。本書の内容はNHKの看板有っての取材だろうと思わさせられます。
それから荻上チキ氏、内田良氏共著の「プラック校則」、大西康之氏の「東芝 原子力敗戦」、吉田裕氏の「日本軍兵士 アジア太平洋戦争の現実」、枝野幸男氏の「魂の3時間大演説『安倍政権が不信任に足る7つの理由』」。枝野氏の本は要は国会演説なのですが、敵とも言える扶桑社から出ているのが面白いです。
後は小谷賢氏の「日本軍のインテリジェンス」、山田朗氏の「昭和天皇の戦争」、孫崎享氏の「戦後史の正体」、「不愉快な現実」、加藤陽子氏の「それでも日本人は『戦争』を選んだ」。
ちょっと変わったところでは藤村シシン氏の「古代ギリシャのリアル」、今泉忠明氏の「わけあって絶滅しました」。どちらも著者が出演していたラジオ番組の中身が面白くてついつい購入してしまった本でしたが、知らなかったことばかりで面白かったですね。
以上が実際に購入して読んだ本の一覧。他には図書館から藤井邦夫氏の「知らん顔の半兵衛」シリーズ、「秋山久蔵」シリーズ、佐伯泰英氏の「吉原裏同心」シリーズ、「酔いどれ小藤次」シリーズ、「 鎌倉河岸捕物控」シリーズ、藤原緋沙子氏の「隅田川御用帳」シリーズ。なんか取り留めがないですね。
全般に硬い本が多いですが、これは「先の戦争がどうして始まったのか」、「なんで止められなかったのか」、「誰の責任だったのか」をずっと追っているのでしかたがないです。また「購読動機がラジオで知った」ってのが多いかな。書店に行くわけでもなく、また図書館に行っても当地の図書館だと新刊があまり入ってこないので、どうしてもラジオ等で知って読んでみるというのが増えてしまいます。
一方の時代物は一種の桃源郷物語であって、現代から全く離れて読めるので一休みには最適と思っています。