KiCADの日本語化その1

前回Linux向けパッケージは作成に成功したKiCAD。仕事の方も一段落なので、本番のWIndows用だということで早速挑戦。

KiCAD.orgに行くと、自力でバイナリを作るにはあれこれが必要だと書かれており、一応そろえてインストールして環境を整えたつもりでしたが、実際にはWindows用の作成コマンドにはその辺りも含まれてれていて、がっかり。
せっかくあちこち回ってインストールしたMsysだとかMinGWが、このバッチコマンド内で次々にインストールされて行きます。あの作業はなんだったのかなぁ…

日本語を取り扱うためにフォント定義のファイルを入替えるようにバッチに書き込んでいざ実行。
一応最後まで行ったようですが、ファイルの健全性チェックでエラーとか。
Error-Logが出ているのでなにが起きたのか確認しないと。

4/1追記(断じてApril Foolでは無い!)
エラーの内容が、ダウンロードしたファイルのチェックサムが合わないということ。たしかに問題のファイルの大きさが1kbしか無かったので、これは問題だと言うことは直ぐに分かります。とりあえず自力で取ってくればよいのだろうと思い、githubからダウンロードしてテスト。しかし、あえなく同じエラーで停止。
どうなってんだろうな? 最新は5.10なのに5.00のソースが集まっているのでこの辺が問題なのかもしれない。
PKGBUILDを再検討して再挑戦しよう。

追記その2(4/2)
せっかくなので、全部削除して最初からやり直し開始。
気になるファイルを眺めていたら、チェックサム値が直接書き込まれているファイルを発見。うーーん、今回も大丈夫なんだろうか? STABLEだから平気なのか?
今のところ新しいファイルだとソースも5.10を取ってきているようなので前回までとは状況が変化しているのだけど、なにか心配だ。

物理的所有

概念的な事じゃなく、実物を所有するか否かの話。
近頃は諸々の問題があって実物を持たないことが流行っています。実物の本やCDはかさばるからと言って電子データをダウンロード。ゲームなんかもそうなのかな。

これらはみんな使用権しか貰っていないことになります。最近流行りのサブスクリプションタイプのソフトも使用権だけが付与される仕掛けなので、根本は一緒。

これって実際のデーターを自分の所に持っていないので、提供先の気が変わると使用できない事態となります。以前にi-TunesとかAmazon Kindleとかで起きたのは有名な話。ガラケー時代の「着メロ」も1曲100円ほどで買っても、機種変更と共にサイナラ…
またこれは日本特有かもしれませんが、なにかしでかした芸能人が関わっている作品は全部引き上げとなるのですが、これもクラウド型のようにどこかに「預けている作品」を自分の所に持ってきて再生する場合、予め「買ったつもり」になっていたとしても元会社が引き上げてしまうと全く使用できなくなります。

やはり書籍やCDメディアのような物理媒体を所有しておかないと、著作権者というか、現在だと途中の取次業者の気分1つで今まで手にできたものが触れられなくなる危険が有るってこと。

物理的に所有しておけばそんな心配はないので最強ってことになりますが、最近電子版ばかりってアーティストも増えているのでちょっと心配なんだよな。

ちょっとした試行

中途半端に時間が余ったので、思っていたことを実行。

まず手を付けたのがOneDriveをLinuxでも使えるようにすること。ご存知のMicrosoftが提供しているネット上のストレージサービスですが、Windows版、Android版は有ってもLinux版は有りません。
しかしMSがAPIを公開しているのか、ちゃんと使えるようにしている人がいてビックリ。手動操作でインストールしましたが特に問題になるようなこともなく作業終了。ちゃんと全ファイルがシンクロされました。当たり前のようにLinuxからOneDriveシンクロ用フォルダーへ書き込めばちゃんと反映されるしで、なかなか便利になりました。

ちなみにこのアプリ(というかドライバー)はD言語で記述されているとのことで最初にD言語の処理系を導入しないとなりません。Cの発展形らしいですが、新しい言語が次々と登場していて驚かされます。何か不足しているのでC言語でなくD言語なんでしょうけど、何が不足しているやらさっぱり分かりません。

次に試したのがフリーの2D CAD。なぜか3D CADは立派に実使用に耐えられる機能をもったフリー版があるのですが、2Dは殆ど無い模様。日本独自だとJW-CADくらいですかね。Linuxでも使えるやつと思って探したところ、LibreCADというものを発見。こちらはFedora用のrpmパッケージが有るので手間なしでインストールです。

売り文句はDXFファイルを直接取り扱えるとのことでしたが、少し大きめの図面(ある製品の当たりチェック用の図面)を読みこませたところ、非常に反応が悪くなってしまい残念な結果に。dxf,dwgだけでなくjww(JW-CADのフォーマット)も直接扱えるのは便利なんだけどな。

後はQCADというものが有るらしいけど、こちらは時間切れなので後でためそう。LibreCADの元になったCADらしいけどどんな感じなんだろうか。

追記:
OneDriveドライバーのソースが有ったので眺めてみたけど、なんかC#のような印象。いまいち新言語の必要性を感じないな…

喰らったなぁ

無料で使用できる2D-CADのDraftsight。2019版が出ているのに案内が来なくて変だと思い、提供先のホームページへ。
そうしたらなんと今年いっぱいで無料板は使用できなくなるとのお知らせが…

問題は価格なんだけど、今までの無料版相当が$99/yearに、今まで$99/yearで提供されていたPro版は$199/yearにちゃっかり値上げ。会社が支払う分には年2.2万ですから許容範囲かもしれませんけど、個人で支出しているのでちょっと辛い金額。
さらに困るのが1PCに対して固定ライセンスなので出張用PCでCADを見たりいじったりができなくなること、うーーむ。

無料で釣っておいてこれはひどい仕打ちだと思うけど、本家AutoCad LTは年5.6万と気付薬が必要となる金額なんで、こちらは論外。
さてどう対処したものか…

日本語 on KiCAD

先達たちが段取りしてくださったのでどうすれば良いかは分かってます。Windows用は段取りが面倒なのでとりあえずLinux版でテスト。
FedoraにもKiCADのパッケージが用意されているのでsrpmをダウンロードして展開。まだこの段階のソースファイルは圧縮されたままなのですが、その中から指定のfontファイル探し出してコピー。一旦Windowsマシンの方で日本語フォントを組み込んだ入替え用のフォントデーターを作成します。そして必要部分に埋め込んで元の圧縮ファイル内の古いフォントファイルと入替え。後はいつものようにrebuildコマンドでrpmファイルの作成。特に問題になることもなく無事に作成終了です。
早速インストールしてテストします。

KiCad日本語版

図の通り、無事に日本語が回路図に入るようになりました。さて本番はWindows用だけどスムーズに行ってくれると良いけどな。

追記:
フォントの入れ替えは成功したけど、ソースファイル内にフォントデーターも記述するという恐ろしい構造になっているので、この構造が改められない限り、今後もこの手順が必要となるのが頭痛いな。別建てのバイナリファイルを読み込み形にしてくれないかと思うけど、元がEUの連中だから望み薄か?


現実逃避

毎度おなじみの月末+年度末の3月末が迫って来て、いつものようにドタバタジタバタ…

すると頭をもたげてくるのが現実逃避なのか、「あれやりたい、これやりたい」という欲求。実際にはこの騒ぎが済んでしまうと急に全体が脱力してしまい、「明日やるか」と先送りしてしまうのですが。

現段階ではやりたいのがKiCADの日本語対応。実際にちょっと古い実行ファイルは有志の方が作成して下さっているので、手間いらずで使用できるのですが最新版を使用したいという欲求がどうしたって出ます。なので自力で作成できるようにしたいのですが、これが環境を作るだけで大騒ぎ。
もともとLinux上で作成されているので、Windowsに持ってくる場合でも擬似Linux開発環境をWindows上に作らなくてはならず、あれが必要、これが必要と面倒。
その後にソースへのパッチやらなんやらが控えているようでかなりの手間が予想されます。

気力が4月まで保ってられれば良いけどな…

MDB2 to PDO

PHPからデーターベースへアクセスするのに、いままではMDB2というライブラリを使用していました。
が、このライブラリはメンテナンスが停止して6年が経過しようとしています。で、昨今ではMDB2よりPDOを使うというのが主立っだ流れとなっています。

PDOはPHPの組み込み関数なのでメリットは多数。しかしMDBとは当たり前ですが互換性は有りません。なので移行するには関係箇所の書き換えが必要となります。
いろいろと面倒なんだけど、OSのバージョンアップに合わせて各アプリケーションをPDO対応に書き換えるか。