GOLF8その2

相変わらず夜に乗る機会がないのでIQライトの効用はさっぱりわからないのですが、その他の機能は一通り試し終わり。

“We connect”なるアプリでスマートフォンと連携できるのですが、立ち上げて車に接続して使用可能になるまでに分単位でかかるので、ほぼ存在意義不明状態。買い物に行った帰りに補助ファンを起動しておくくらいですかね。それも今の時期だけですけども。

相変わらずユーザー登録が…とか謎のメッセージが出ますが、妙な通信機能は不要だなぁ。

道路の混雑も有ってちょい乗り程度しかできていませんが、だいたい燃費は16〜20km/lといったところ。やはり7.5に比べると15%ほど良くなっています。おかけで給油間隔が前より長くなっていて、スタンドに行くたびに単価が前回より5円ほどずつ上がっていて面食らっています。

Discover Proのメディア再生機能も謎なんですよね。どうしてアルバム別がデフォルトになっていないのかが謎です。おまかせで再生するといつも同じ曲を同じ順番で再生しようとするので鬱陶しいし。メディア再生はスマートフォンのメディアプレイヤーアプリにまかせておけってことなのかな。せっかく256GBのUSBメモリーステックを購入したのにな。
これに限らずですが、総じてUIの設計思想が伝わってこないのでもどかしいです。

おせっかいといえば問題なのが、ハザードスイッチの周りにもファンクションスイッチが配置されているのですが、雑にハザードスイッチを操作するとParking Assistが起動されてびっくりします。Parking Assistなんて独立スイッチを設けるほどに使用しないと思うんですがね、本国では違うのかな。
電脳仕立てなので、各スイッチの有効/無効切り替えができるようにならないものですかね。

あと大問題なのがブレーキダスト。7.5時代の5倍位出る感じです。1000km程度しか走っていないのに、前輪側は真っ茶色… これだけ盛大に出るとパッドの持ちが心配になります。整備スタッフは他と変わりませんよとは言ってましたが…

GOLF8その1

手にしたからには、あれこれ触って実態を掴もうとするのが車マニアの性です。で、新しいこの車はどうなのかというと、あまりにも変わり過ぎていて…

最初の印象は「お節介が過ぎる」です。ドアは時速15km/h以上で勝手にロックされますが、この機能は解除できません。同じようにヘッドライトも走っていればオートライト機能が生きてしまい、まだ十二分に明るいのでライトは不要とドライバーが思っても消すことはできません。ライトを消せるのは止まっている時だけ。じっくり観測はしていないのでどの程度の速度でONになるのかはわかりませんが、一旦OFFやスモールポジションにしてもある程度の速度が出たところでオートONになってしまいます。
総じてドイツからの輸入車には同じような傾向が見られますので、ドイツ国内での規制の関係ではないかと思いますね。まぁそこそこ明るい昼間でもライトがONしているのはそのような事情によるので周囲の方には是非ともご理解を賜りたく…

さらにナビ地図の縮尺も勝手に変更されてしまい落ち着きません。7.5時代にインパネ地図は50m、DiscoverPro画面は500m縮尺の設定としていたのですが、8だと両方とも勝手に変わるのでどうにもなりません。というか気付くとどちらも同じ縮尺となってることが多々有りますので、地図をどちらの画面に出すか困ったりもします。

あとは機関系データーがイッキ見できないところかな。こちとらは古い人間なので、機関系のデーター、水温、油温、燃料残、給油後走行距離などは常に監視したいのですが、新しい車では「そんなもん誰も気にしねーよ」と言わんばかりにインパネに表示できません。自動で表示されるのは残走行距離予想だけ.. どうにも落ち着きません。
特にトリップについてはスタンドで「どの程度の金額が必要になるのか」の心構えのためにも欲しいのですが、別項を確認する形でしか内容は掴めません。

新しくなって良くなったところと言うと、まずはオプション装備ではありますがIQ Headlightシステムですかね。Autoでの振る舞いはまだ未体験ですが、ノーマル状態で前車よりかなり明るくなっていて安心できます。

またレーンキープアシストとアダプティブクルーズコントロールが一体化したトラベルアシストですね。カメラの性能がなかなかで、道路脇のラインが塗装(連続or点線)かガードレール等なのか識別して画面に表示しています。また前車の状態を画面に出してくれるのですが、ふらついているとか何方かに寄っているなんてことがすぐに解り面白いですね。

動力系では言うまでもなく新型が圧倒的に良いですね。なにより動き出しが軽く感じるので車が軽くなったように思えます。最大トルク発生回転数が下がって常用域に近づいたことと、トルク自体が20Nm増加しているのがはっきりと効果を発揮しています。またNVHもかなり良くなっていて完全に別格ですね。これには車体の更新の他にタイヤの変更もあるかな。いままではBrigdeStoneのTuranzaという、どちらかと言うとノイズはともかくグリップ重視のタイヤでしたが、新しいこの車ではMichelinのPrimacy4に変更になっていて、タイヤからのノイズがだいぶ減っている印象です。
エンジン音と振動については「ガソリン並」とまでは言いませんが、かなり良くなっているのは事実。車用ディーゼルともガソリンとも違う独特の回転音がして面白いです。
強いて言うなら鉄道用ディーゼルエンジンの音に近いかな。4気筒ではなく6気筒ないしは8気筒エンジンのような音がします。

GOLF7.5 その5

手元に届いてまもなく3か月が経過。走行距離は2600kmと私としては乗り過ぎ気味です。ようやく諸々の機能を一通り試し終わったので車のお試し期間は終了となります。

不思議なことに2400kmを超えたあたりで、何かのスイッチが突然ONになったかのようにエンジン音が静かに感じられるようになりました。もしかしてアクティブノイズキャンセリング機能が隠されていた? 2400kmと言えば1500マイルだけど、関係あるのかな? まさかね。
サスペンションとオーディオシステムはまだこなれるまでにはもう少し時間が必要そう。だいたいサスペンションがこなれるまでには5000~6000kmは走らないと。前車の時のDCCもこなれて、モード毎の設定差がはっきりわかるようになったのも5000km超えたあたりからでしたから。

さて当たり前ですが、7時代から有る機能については改良があっても大きく使い方が変わったってことは無いので、使い方で困るようなことはありません。
大きく変わったのは主にナビ関係で、特に目的地の検索方法でしょうか。Car-NetとAndroidAutoの連携が売りとなってます。

前者は、他社ではだいぶ前から始まっていた、いわゆるコンシュルジュサービス。それにインターネット上で提供されている交通情報の取り出し。後者は自車のナビシステムをGoogle-MapとGoolgeの提供するナビサービスに置き換えてしまうもの。

元々のナビの目的地検索がだいぶ残念なので、この機能はとても便利。ただし、どちらも検索エンジンはGoogleなので、どこかを検索したとしてその後に他のプラットフォームに移っても、検索履歴が付いて回って少し鬱陶しい。また、AndroidAutoの場合、Googleが把握している行動履歴と行動パターンから自動的に「次はこの辺に行きたいんじゃないの」とばかりに目的地候補が表示されて気分が悪くなります。

Google Mapのリアルタイム交通情報は魅力的なんだけど、こう行動履歴を取得されて先回りされてしまうとね…

Car-Netの場合、持っている電話機のテザリングモードをONにして接続させてやらないといけないのだけど、時々不調になっていまいち不便。特定の業者に加担するのは良くないと思うけど、本体にSIMを突っ込んで、本体でよろしく通信してくれると助かるのにな。

GOLF7.5その4 燃費編2

怒涛の走り回りも一段落したので、近場での普段使いの場合の燃費調査をしてみました。なんといっても1か月で1800kmも走ってしまったので、近年まれにみる走り回りいや走り過ぎと言うべきか…

まず職場までは3kmの距離に信号が9か所もあり、結構高い確率で引っかかります。この場合はA/C ONだとギリギリ10km/lに届くか届かないかといったレベルで、TSI時代とそれほど変わりません。しかし片道5kmでしかも信号もそれなりに少ないショッピングセンターへの移動だと、A/C ONでもたちまち14km/lを超えてきます。

どうやら50km/h程度の速度で一定時間走れるかどうかが燃費を左右する大きな要素になっている感じがします。
もともと小排気量+過給のシステムの場合、発進時の燃料消費がネックとなるので、当たり前と言えば当たり前の結果ですが、今回のGOLFの全体のセッティングだと、どうも50km/hが境となっていて、燃費はもちろん乗り心地にも大きな変化を与えている感じでとても不思議な感じです。

GOLF7.5その3 DSGその他

7.5になってというよりはTSIからTDIになったことでDSGのクラッチが湿式多板となりました。当初のDSGは全部湿式だったので、元に戻ったと言うべきでしょうか。ただ湿式のギアボックスはいままでは6速しか無かったのですが、今回の7速ギアの湿式は新しいタイプとなります。
乾式単板と比べるとスムーズですが、やはりキレという面では今ひとつな感じ。変速した時になんとなく「もわ」っと変わっていく感じです。

乗り始めて直ぐに気がつくのはアイドル状態からの【疑似クリープ】が非常に強くなったように感じることです。まるで普通のトルコンのような強さです。
面白い制御だなと思ったのですが、よくよく観察してみると、乾式の時は半クラッチ状態を作って疑似クリープ状態を作っていたのですが、このギアだと半クラッチがほとんど無く、その代わりに1速ギアに入っています。1速に入ってがっちりクラッチがつながっているのだから、微速前進力が強いわけです。この状態でスロットルを開けると直ぐに2速に変速します。なので、実際の発進だと1速に入っているのは殆ど見ることはないです。

また大きく変わったのがアイドルストップ制御。7の時は停止してひと呼吸(0.5秒くらい?)してからエンジンが止まっていたのですが、7.5になってからは停止寸前の微速状態でもエンジンが止まるようになりました。停止位置を停止寸前のブレーキ力で調整する運転癖が付いているので、このような場合には一瞬エンジンが止まるのだけど、次の瞬間にエンジンが再始動してしまいます。どうも運転手とエンジン制御の間で話がうまく伝わらないのがもどかしいですね。

また、面白い機能としては前に停まっていた車が居なくなると自動でエンジンが再始動するようになりました。信号の見逃しが減るし、坂道発進の場合でも楽になるので嬉しい機能です。この機能ってTSI車でもそうなったのかな、ちょっと興味が出ますね。

残念な点としては最大トルクの発生回転域が1750rpm~と比較的高いことと、2速と3速ギアのカバー範囲が日本の交通にあっていないところかな。

ディーゼルで最高許容回転数が低いので、全体にハイギアードとなっています。なので街中速度だと4速のままで結構高い回転数まで引っ張ってしまうことが良くあります。この状態でスロットルを一回戻してやると5速に上がりますが、そうするエンジン回転が下がり過ぎて力不足…

狭い峠道を走るような場合、2速だと回転が上がりすぎだし、3速だと下がりすぎだしとちょっともどかしい感じ。ただこれは最初に乗った6速DSGの時代から変わらずに感じる不満なので、 本国でのスピードレンジが違ってて、その程度は気にせずガンガン回していけってことなのでしょう。

GOLF7.5その2 エンジンと燃費編

さて”TDI”になった7.5。アイドル状態や走り始めにはいかにもディーゼルな「粒」を音と振動の両面で感じますが、だいたい50km/hを超える頃には気にならなくなります。
一応この車にもモード切り替えが有りますが、普段使いはDモードですね。標準で用意されるEモードはコースティング制御(スロットルを戻すとクラッチが切れる)が入りエンジンブレーキが効かなくなるので、一般道ではちょっと使いにくいかな。
カスタマイズでエンジンをEモードにできるようですが、エンジンを切るたびにDモードに戻されるので、Eモードはあまり使って欲しく無いのかもしれません。

試乗したときには非力だと感じたのですが、たまたま試乗車がその様に学習されていただけのようで、1日一般道を乗り回してやった所、大トルクを感じられるディーゼルらしい感じとなりました。試乗車だとみなさん「おっかなびっくり」走らせるのかな?

1タンクで1100km!

注目の燃費は、エコランするにはあまりコンディションが良くない条件でしたが、一般道だけでもこんな感じ。フルタンクからの走行予想距離が1100kmを超えていて驚きます。あまり信号の無い区間を走っているので、反則と言えば反則ですけどね。このコースは前車で幾度と無く走ったコースで、前車の時は最良時に17.8km/㍑だったので、20%以上の向上です。
帰りは陽が当たって暑いのと、どうにも蒸すのでエアコンを入れましたが、ほとんど燃費表示に影響がないのにはビックリ。我慢して損したかな(笑)。
ただし、ゴーストップが頻繁に登場する街乗りの場合どうになるのかは確認していないので、要注意です。前車だと街乗りでエアコン ONだと9km/㍑くらいまで低下してしまってました。

普段の街乗り(お買い物でせいぜい往復15km)だとどうなるのかが注目です。ただ、今回からは燃料が軽油となり、いままでのハイオクから1リッター当たり30円ほど安くなっているので、気にするほどでは無いかな。
だいたい街乗りだと13km/㍑程度だった前車の場合、1kmあたりの燃料費は今の燃料相場だと10円となります。
新しいこの車が街乗りで同程度の燃費としても、1kmあたり7.7円で済む計算となります。ガソリン時代と同程度でも良いとすれば、10km/㍑まで落ちたとしても問題にはならないので、普通にエアコンつけて走り回っても問題はないでしょう。
でちなみに車両価格差を燃料費の差額で埋めようと思うと、たぶん7万km程度は走らせないといけませんが、そこまで行けるかな?

Hello Golf7.5,Goodbye Golf7

New_car

殆どその気はなかったのですが、販売店に定期点線に赴いたときに破格の条件を提示されたので、ついつい… と言う訳で車が入れ替わりました。
Golf7のVariantからGolf7.5のハッチバックへの乗り換えです。本来ならば、既に本国では発売されているGolf8を待つべきですが、世の中大騒ぎでそれどころでは無く、この調子では8が日本に導入されるのは来年以降の模様なので、7.5で一旦様子見となります。ちなみにハッチバックは12年ぶり、4の時以来です。

今回導入したのはTDI Highline Meisterというグレードですが、他社でもやっている、失礼を承知で言えば、モデル末期に登場する在庫一掃のための各種オプションの寄せ集めグレード的存在です。
基本的にはTECH Editionという液晶インパネ+LEDヘッドライトのモデルに本皮のシート(電動は運転席だけなのが惜しい…)とDynaudio社製オーディオシステムを追加したものとなります。まぁ、いままでの限定オプションを総動員したと言ったらいいかな。
本当に「在庫限り」状態でしたので、内装色を選ぶと自動的に外装色が決まる有様で、殆ど選択の余地はありませんでした。

ちなみに、Meister Editionの場合、High LineとComfort Lineの差が余りありません。エンジンがTDIともなれば更に差が無くなります。カタログでチェックすると、
1. インテリアアンビエントライト
2. クローム外装材の違い
3. ホイールのデザイン違い
4. レザーシート
5. Dyaudioオーディオ
って所ですが、オプション5は内装色がシェトランドという少し灰色がかった明るい内装を選ばないと選択できないので、単純には比較できません。

さて一番の変化はガソリンエンジンからディーゼルエンジンへの変化かな。いままでも仕事で使うトラックやバンでは乗っていましたが、個人所有するのは初めてです。
現在のコモンレール式の超高圧燃料噴射装置ができる以前のディーゼルは「とても非力」が当たり前でしたが、こいつは今時のエンジンなので110kw/340Nm(150ps/34.7kgm)と立派なスペックです。
ちなみにGolf7で乗っていたガソリンエンジンは103kw/250Nm(140ps/25.5kgm)でしたから、トルクがかなり増えています。ただ、車重も1380kgから1430kgへと50kg(年寄なら1人分?)増えています。車検証によれば増加分の殆どが前輪荷重なので、だいぶエンジンが重いんでしょうね。

いろいろと変わっていなさそうで、変わっています。なので内容については少しずつ書くこととします。