-O3化本当に終わり

SRPMを取り出すツールを作ったので、ついでとばかりに全体の-o3化にとりかかり、なんとか終了しました。

-o3化できたのが1834ファイルで、失敗が123ファイル。失敗の中にはどうにもならない依存関係のある物も含まれていますので、純粋に謎のrebuildエラーで出来上がらなかったのは7割くらいじゃないでしょうか。

それにしてもPythonからみでファイルやディレクトリが見つからないというエラーがたくさんあって、どうもPythonは具合悪いですね。いろいろな依存関係からから多数のバージョンが同居している状態は気持ち悪いです。

ところで-o3化したことで、全体の感じに変化があったのかなんですが、これが少しずついじっていったこともあってよくわからないというのが実態。rebuild時間の短縮とか、ちょっとしたレスポンスの向上などがあるはずなんですが、一気に入れ替えてみないと実感できないなぁというのが正直な感想です。
でも自力でrebuildしたシステムを使用しているわけで、たぶんこれが本来のLinuxの使いたかだよなと自己満足しています。

SRPMの取り出し

と言うわけで早速半自動取り出しスクリプトを作成

#
# エラーリストなどから自動で.srpmを取り出すためのスクリプト
# getsrc.sh

#! /bin/sh
cat $1 | gawk '{ print $1 }'|grep "[0-9A-Za-z]"|grep -v '^setting' > ./temp.txt
cmd=""
spc=" "

for fn in $(cat ./temp.txt); do
        if [ $fn == "RPM" ]; then
                break
        fi
        cmd=$cmd$spc$fn$spc
done

rm temp.txt -f
echo $cmd
dnf download --source --destdir ./SRPMS $cmd

楽ですね。さらに楽だなぁと思ったのは重複している場合やすでにダウンロードしている場合には自動でスキップしてくれる点です。なので、何も考えずにリストを作成してこのスクリプトに食わせてやればOK。
dnfの直前のecho $cmdは確認用でもあるので、無くても問題はないですね。

例えばlist1.txtなるファイルに

tcpdump-4.99.4-1.fc38.x86_64
tigervnc-server-minimal-1.13.1-3.fc38.x86_64
time-1.9-20.fc38.x86_64
tmux-3.3a-3.fc38.x86_64

と言った感じで羅列してやり、あとは

$ ./getsrc.sh list1.txt

これだけで、このディレクトリ内の./SRPMS内に.srpmがダウンロードされます。リストにはバージョン情報は無くてもよいので、単に

tcpdump
tigervnc-server-minimal
time
tmux

でもOKです。
いや、もっと早く気づいていれば楽できたのにな…

小技のメモ書き

-O3化の作業で.srpmを引っ張ってくるのにいちいち手動でftpを利用するのは面倒です。さらに.srpm自体がupdate側にあるのかそうでないかまで判断しなくてはなりません。

なんとかならんかと考えていたところ、なんとdnfに.srpmをダウンロードする機能が存在することが判明。
しかもupdate側かどうかまで自動で判別してコマンド発行時点での最新を引っ張ってくれます。ファイル名は厳密にチェックされますが、バージョンまでは指定する必要がないのでとても便利。

dnf download --source file名1 file名2...

インストール済みやdnf check-updateで示されるrpmモジュール名からバージョン情報を取りのぞくスクリプトはgawkかpython+正規表現を使えば簡単に書けますから、.srpmの取り出しも半自動化できます。

早く気付けば良かったな。これでftpは必要無くなった?

-O3化ようやく終わり

Fedora38の三度目のインストール騒ぎ。その際にgroupinstallなど手動でインストールでモジュール類が明確に分かった各種ツール類の-O3化がようやく終わりました。

生成済みrpmの確認用のツールも作ったので、ついでだと言う訳で現在システム内に入っているrpmどもの内どの程度が-O3化されているのか確認してみることに。
その結果インストール済みが6,185モジュールでその内処理済みは3,212モジュールとだいたい半分。

最初から入っていた分でまだupdateが来ていないものがこれだけ有るということになります。もちろん依存関係やどうしても解決できないrebuid時のエラーによって-O3化できない物もあるので未処理分の全部が取り掛かっていないと言う訳ではありませんが、まだ結構残っている感じ。

rebuildエラーになったsrpmから生成されるrpmモジュールを取り出すツールを用意して、この際だからできる分は全部片づけてみますかね。

Fedora38三度…

再インストール後順調に進んでいた-O3 rebuildなんですが、QT系の大物の処理で全体が固まるという事態になってしまいました。どうにも反応がないので仕方なく強制リセット。その結果はというと、ファイルシステムの不整合発生で起動不能に。
ファイル自体もいくつか読めないものが出てきました。まぁXFSを使用しているので正しくShutdownしないとこうなるのは分かってはいましたが、実際に起きてみると実に困りもの。

前回のトラブルからさほど時間も経っていないこともあって、データーバックアップは無視して再インストール。36がEOLになっているのでドキドキものでしたが、無事に36->38のupgrade完了です。

各種データーを戻してrebuildのやり直しから開始です。web処理系の大物ってrebuildとの相性が良くないようで、固まらないまでも処理していたプロセスを立ち上げたconsole自体がすっとんだりするので冷や冷やです。

それにしても37までは問題なく処理できていたfirefoxやlibreofficeがrebuild不能となったのは納得行かないな。

それよりも39の話が出てきているので真剣にこの10年落ちPCをどうにかすることを考えなくては…

Fedora38再び

Fedoraが38になってしばらくした時のこと、ツールバーに表示されるDiscoverなるアプリケーションからの「Update有ります」につられて全部を更新したのでした。

普段通りの個別のアップデートの他に「Fedora Coreサポート」と言う見慣れない項目が有ります。37→38はUpgrade更新したので、なにか抜けたものでもあるのかと思い特に気にするわけでもなく更新開始。
その結果いつもやっているrpmのrebuildがことごとく謎のエラーで止まるようになってしまったのでした。

曰くgtk3パッケージが無いだの”xxxxx.h”が見当たらないだのと繰り返されます。もちろん物はあるんですけど、見に行くところが変わった模様。

Discoverでの更新作業の良くないところは何をやったのかさっぱりわからないこと。更新前にリストが表示されれば「なにか変」と気付けるのですが、その情報が出ないのでやってしまったときは正に「後の祭り」…

結局は再インストールを実行。どうにかインストールできる36を入れて、直接36→38のUpgrade実行で、どうにか復旧です。当たり前ですが、-o3化も最初から…
それにしても今使っているPCはUEFI対応では無いので37以降を直接インストールできません。今回は36からのアップグレードで対処しましたが、36がEOLになると関係パッケージに触れなくなることが予想されます。
どうしたものかなぁと思案中。

とりあえずFedoraのパーティションをISOイメージ化して保存するしか無い気がしますが、あとはPCの買い替え? 今使っているPCも10年選手なんで頃合いと言えばそうなんですがね。中古PCだと頃合いのモノもあるのですが、はっきりとUEFIだと分からないのでちょっとしたバクチとなります。どうしたものかなぁ。

GOLF8その2

相変わらず夜に乗る機会がないのでIQライトの効用はさっぱりわからないのですが、その他の機能は一通り試し終わり。

“We connect”なるアプリでスマートフォンと連携できるのですが、立ち上げて車に接続して使用可能になるまでに分単位でかかるので、ほぼ存在意義不明状態。買い物に行った帰りに補助ファンを起動しておくくらいですかね。それも今の時期だけですけども。

相変わらずユーザー登録が…とか謎のメッセージが出ますが、妙な通信機能は不要だなぁ。

道路の混雑も有ってちょい乗り程度しかできていませんが、だいたい燃費は16〜20km/lといったところ。やはり7.5に比べると15%ほど良くなっています。おかけで給油間隔が前より長くなっていて、スタンドに行くたびに単価が前回より5円ほどずつ上がっていて面食らっています。

Discover Proのメディア再生機能も謎なんですよね。どうしてアルバム別がデフォルトになっていないのかが謎です。おまかせで再生するといつも同じ曲を同じ順番で再生しようとするので鬱陶しいし。メディア再生はスマートフォンのメディアプレイヤーアプリにまかせておけってことなのかな。せっかく256GBのUSBメモリーステックを購入したのにな。
これに限らずですが、総じてUIの設計思想が伝わってこないのでもどかしいです。

おせっかいといえば問題なのが、ハザードスイッチの周りにもファンクションスイッチが配置されているのですが、雑にハザードスイッチを操作するとParking Assistが起動されてびっくりします。Parking Assistなんて独立スイッチを設けるほどに使用しないと思うんですがね、本国では違うのかな。
電脳仕立てなので、各スイッチの有効/無効切り替えができるようにならないものですかね。

あと大問題なのがブレーキダスト。7.5時代の5倍位出る感じです。1000km程度しか走っていないのに、前輪側は真っ茶色… これだけ盛大に出るとパッドの持ちが心配になります。整備スタッフは他と変わりませんよとは言ってましたが…

GOLF8その1

手にしたからには、あれこれ触って実態を掴もうとするのが車マニアの性です。で、新しいこの車はどうなのかというと、あまりにも変わり過ぎていて…

最初の印象は「お節介が過ぎる」です。ドアは時速15km/h以上で勝手にロックされますが、この機能は解除できません。同じようにヘッドライトも走っていればオートライト機能が生きてしまい、まだ十二分に明るいのでライトは不要とドライバーが思っても消すことはできません。ライトを消せるのは止まっている時だけ。じっくり観測はしていないのでどの程度の速度でONになるのかはわかりませんが、一旦OFFやスモールポジションにしてもある程度の速度が出たところでオートONになってしまいます。
総じてドイツからの輸入車には同じような傾向が見られますので、ドイツ国内での規制の関係ではないかと思いますね。まぁそこそこ明るい昼間でもライトがONしているのはそのような事情によるので周囲の方には是非ともご理解を賜りたく…

さらにナビ地図の縮尺も勝手に変更されてしまい落ち着きません。7.5時代にインパネ地図は50m、DiscoverPro画面は500m縮尺の設定としていたのですが、8だと両方とも勝手に変わるのでどうにもなりません。というか気付くとどちらも同じ縮尺となってることが多々有りますので、地図をどちらの画面に出すか困ったりもします。

あとは機関系データーがイッキ見できないところかな。こちとらは古い人間なので、機関系のデーター、水温、油温、燃料残、給油後走行距離などは常に監視したいのですが、新しい車では「そんなもん誰も気にしねーよ」と言わんばかりにインパネに表示できません。自動で表示されるのは残走行距離予想だけ.. どうにも落ち着きません。
特にトリップについてはスタンドで「どの程度の金額が必要になるのか」の心構えのためにも欲しいのですが、別項を確認する形でしか内容は掴めません。

新しくなって良くなったところと言うと、まずはオプション装備ではありますがIQ Headlightシステムですかね。Autoでの振る舞いはまだ未体験ですが、ノーマル状態で前車よりかなり明るくなっていて安心できます。

またレーンキープアシストとアダプティブクルーズコントロールが一体化したトラベルアシストですね。カメラの性能がなかなかで、道路脇のラインが塗装(連続or点線)かガードレール等なのか識別して画面に表示しています。また前車の状態を画面に出してくれるのですが、ふらついているとか何方かに寄っているなんてことがすぐに解り面白いですね。

動力系では言うまでもなく新型が圧倒的に良いですね。なにより動き出しが軽く感じるので車が軽くなったように思えます。最大トルク発生回転数が下がって常用域に近づいたことと、トルク自体が20Nm増加しているのがはっきりと効果を発揮しています。またNVHもかなり良くなっていて完全に別格ですね。これには車体の更新の他にタイヤの変更もあるかな。いままではBrigdeStoneのTuranzaという、どちらかと言うとノイズはともかくグリップ重視のタイヤでしたが、新しいこの車ではMichelinのPrimacy4に変更になっていて、タイヤからのノイズがだいぶ減っている印象です。
エンジン音と振動については「ガソリン並」とまでは言いませんが、かなり良くなっているのは事実。車用ディーゼルともガソリンとも違う独特の回転音がして面白いです。
強いて言うなら鉄道用ディーゼルエンジンの音に近いかな。4気筒ではなく6気筒ないしは8気筒エンジンのような音がします。

Hello Golf8,Good bye Golf7.5

某日GOLF8のTDIに試乗。そうしたら搭載されているEA288EVOエンジンの出来が良すぎて、旧型に乗り続ける意欲が大分減退してしまいした。
もともと3年の残価設定型ローン対象なので、そろそろどうするか決めなきゃならなかったので思い切って更新というわけです。巷の車不足の件もあって下取り価格が予定よりも50諭吉も高くなっていることも後押しとなりました。

もちろん新車不足はわかっていたのですが、航海中の輸送船に載っている車を分捕るという荒業のおかげで契約から2か月で納車となったのでした。どっかのディーラーで迷っていた方、ごめんなさい… 私が分捕りました…

色はMoonStone Gray(C2)という、最近増殖中のプラスチック感丸出しののぺっとした非メタリック塗装の灰色。なんですが、日の当たり方や周囲の明るさで見え方が大幅に変わる不思議な塗装です。明るい日差しの下では青味の少し入った明るいグレーなのですが、日が陰ってくると途端にとても濃いグレーに見えます。

燃費はご覧通りで、7.5時代と比べると15%程良くなっている感じ。街乗りだとどうなるのかが楽しみです。

いろいろと電脳化が進んでいて「何がどうなったのやら」状態なのですがしばらくいろいろと楽しめそう。

方針変更

Fedoraだけでは無いと思うのですが、各種のパッケージの中には相互依存が強い場合か有って、パッケージAの更新分をRebuildするにはパッケージBの更新文が必要。だけどパッケージBの更新にはパッケージAが… となってしまうことが度々発生します。

またKDEのシステム系によく見られるのですが、最終的には全部Rebuildできるのですが、そのためには数十回のrebuildと出来上がりパッケージの更新インストールの繰り返しが必要となって非常に時間がかかります。

で、方針転換。先にdnf updateで全部一旦更新してしまって、あとからrebuild済みのパッケージを入れ直すことにしました。結果はてきめんで、あの面倒だったKDE関係の更新も1passで終わってしまい、随分と時間の節約になったのでした。

もっと早く気がついていれば良かったな…